西暦800年ごろの平安時代から、約1200年間独自の日本語を使って文章を書いてきました。
その1200年間の歴史のうち、1860年くらいの江戸時代が終わって、明治時代~戦前の約1000年間くらいは、日本人は日本語をくずし文字という形で書いてきました。
戦後、教育制度が変更されるにあたって、くずし文字を使う文化が廃れていきました。(くずし文字を使う文化がいつ廃れたかは本題から逸れるため明確なデータを確認してません。気になる方はご自身でお調べください…)
ということは、くずし文字をマスターすれば1000年分の日本人の知識を原文のまま知ることができ、めっちゃ楽しいのでは…?
と思ったので、実際に挑戦してみました。
本記事では、くずし文字のメリットを習うメリットをお伝えして、その後、実際にやってみた感想をお伝えしていきます。
本記事を読み終わったころには、くずし文字を習うことの有用性と、その道のりの険しさについて理解することができます。
そもそもくずし文字とは
くずし文字は今だと草書体というものに当てはまりまそうです。
導入部分でもお伝えしたように、古くから日本で使われておりもともと日本語はくずして使うのが基本として進化していたように感じます。
くずし文字を習うメリット
文字が速く書けるようになる
義務教育を終えた私たちは、しっかりと一文字一文字丁寧に書くことが当たり前になっていると思います。ただ、くずし文字を少し勉強すると、別に日本語って少しくずして連結して書いてもなんとなくわかるし、全体的なニュアンスさえ残しておけば案外にょろにょろ書いても意外と読めるし、さまになった文章を書けることが分かりました。
文字をきれいに書けるようになる
くずし文字を勉強する前までは縦書きが苦手だったのですが、全体的なニュアンスをつかめるので、普通に書こうと思ったらなんだかいつもより整っているような気がしました。
まだ、ほかの人には見せてないので効果のほどは定量的につかめていないですが….。
博物館、美術館をより楽しめるようになる。
京都や奈良の博物館や美術館って幕末の志士や有名な方の書いた書状の原文を展覧していたりします。
すごいやつだと、部屋一面原文が並べてあったり…。
くずし文字を知らないと、へー、ふーんで終わってしまいますが、
文章読めたら、言葉遣いやその筆跡からその人の臨場感がわかったんじゃないか、と思うと血の涙が出そうなくらいもったいないなという気持ちになりました。
実際にトライしてみて
平安時代の巻物を読めなくても、せめて江戸時代の幕末志士の手紙くらい読みたいなぁと思って初めてくずし文字。
平安時代は古語使っているのでわかりづらいですしね。
くずし文字の本を図書館に行って調べたら、
脳トレで一躍名を馳せた川島隆太教授がくずし文字の本を出していたので早速借りてきました。
「読み書きで楽しく学ぶ くずし字入門」
DSで楽しく脳トレしていたので、これは学べそうです。
そして、挫折
…結論から言います。管理人は挫折しました。
「か」と「よ」と「つ」が意味わからんです。似ているし、なんか種類がいっぱいありました。
50音順なのに100字くらい似たような字体を覚える必要がありました。
漢字もくずすのでなおさら覚えることが膨大でした。
また、普通にマスターしたいだけなのに、脳トレっぽく謎解きっぽいのが余計脳に負荷をかけ、クラッシュしました。
最初の本選びが間違えたかもしれません…。少なくとも管理人にはハードワーク過ぎました。
くずし字を習うには、で出てきた下記の記事を参照にしたほうがいいかもしれません。
福井県文書館に行ってから、再度挑戦してみようと思います。
その後 くずし字をAIが読み取るアプリができた!?
凸版が古文書をOCR機能にて(Optical Character Recognition/Reader)読み取るアプリを開発されてました!
これで勉強しなくてすみます笑
まとめ
本記事ではくずし文字のメリットと実際に体験してみて挫折するまでをお伝えしてきました。
極めることができれば普通に人生が楽しくなると思うので、またいつか再挑戦してみようと思います。
管理人の戦いはまだ始まったばかりです。
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