【難易度】★
【費用】300円~1000円
今やB級グルメという言葉を知らない人の方が少なくなった現代。
思いつくだけでもタコライス、富士宮焼きそば、宇都宮餃子など、おいしいものがたくさんありますよね。
そもそもB級グルメとは、いわゆるA級のグルメではなく比較的安価で庶民的なグルメのことを指し、そのためB級とついています。町おこしに活用しようと自治体もプッシュしているところも多く、観光客からするその地域の物を安価に食べることができます。
反面、町おこしのために新しく考案された料理だったり、カレーやラーメン等、
「あれ、これ別にここの地域に根差した料理じゃなくない…?」と疑問に思うことが多々あったりします。
個人的には、ソースカツ丼が色んな所でご当地グルメとして扱われていてなんだかなと思ったりしてます。
土地に根差したグルメとは
では、古くから、農民から武士から貴族から現代まで続いて食べ続けられているグルメとは何でしょうか。
…
それは、漬物と日本酒または焼酎の組み合わせだと思います。
これなら全国各地にある大型マーケットイオンで、現地の人たちが食べている価格、観光地価格でないお値段でだいたい500円もあれば堪能できます。
インスタ映えしないし、人を選びそうなチョイスなのですが、意外と面白い世界なのでぜひおすすめさせてください。
牛乳もその土地の風土を満喫でき、その土地に根差した乳牛屋さんのパッケージで売り売り出されていて面白いのですが、
味の違いがわかるかと言われるとなかなかレベルが高いです…。
おすすめポイント 漬物:歴史を感じられる+種類がめちゃくちゃある
元々漬けるようになったのは、長期保存のためです。
塩漬けが元祖で、その後味噌や醤油、御酢等、バリエーションが増えていきました。
製造方法が漬ける、というシンプルな手法なのも広まる要因の一つですね。
正直、冷蔵庫という最強の道具を手に入れてしまった現代人からすると、
「なんかきれいじゃない」「味にくせがある」「新鮮なお野菜の方がおいしくない?」
という声が上がりそうです。
ただ、旅行だと「その土地独自の物を食べたい」という欲求があるはずです。
確かに漬物は見た目は映えませんが、「昔から武家が好んで食べていた」とか「明治の家庭ではこの漬物とごはんだけでお腹いっぱいにしていた」等、そのように考えていると、面白くないですか?
ソースカツ丼の想像ができるおいしさではなく、たまにはその土地のもので、その土地で受け継がれてきた技でできた漬物を堪能するのも一興です。
自分の口に合わないものもあるかもしれません。その分、当たりが出たときの感動はひとしおです。
また、旅行補正もあります。その漬物のホームで食べるとおいしさは1,2倍増しです!
おすすめポイント 日本酒:カップ酒かわいい+その土地の水を楽しむ
日本酒は、弥生時代のお米の伝来したころから作られるようになったと言います。
最初の頃は映画「君の名は」にも出てきました口噛み酒(ご飯を口に入れ、唾液と混ぜたものを保存しておき、作るお酒)が原型です。
また、お神酒というように、日本人にとってお酒は楽しむものというより祭事で日本の神々とのつながる飲み物だったようです。
確かに当時の人からしたら、なぜかお米が、全く味の違う、なぜか酔っぱらうものになるのは八百万の神がわっせわっせと何かしてるに違いないと思うより仕方なかったかもしれませんね。
そんな日本酒も、その土地の美味しいお水で作られる、地域に根差したものです。銘柄はなんと1万種類以上あります。
カップ酒が100円くらいで買えます。筆者のイメージだとカップ酒を飲むのは、競馬の新聞を持ちながら飲むおじさんのイメージや、仕事帰りのおじさんサラリーマンが公園で一杯飲んでいるイメージがあり、最初は敬遠していました。その後、「酒と恋には酔って然るべき」という日本酒大好きなOLの主人公が飲んでいるのを見て、あまりにもおいしそうに飲まれるので挑戦してみたところ意外とカップ酒って量もちょうどいいしパッケージかわいいし安いし面白いと思いました。
まとめ
果たしなくインスタ映えしない漬物とカップ酒の組み合わせ。
ただ、その一杯とひとかけらには、風土と歴史と伝承が感じられます。
500円以下でその土地の妙を味わえる、あんまりお金使いたくないけど、その土地を味わいたい方に、おすすめです。
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