【人の負の側面と向き合う】ダークツーリズム

旅行

ダークツーリズムとは災害被災地や、戦争跡地等、人間の負の遺産を対象にした観光のことです。

 

定型的な観光とは少し違い、負の側面からその地域の歴史に向き合うため、深く考えさせられることが特徴です。

本記事では、管理人が行ってみたところと、今後行ってみたいところを順に紹介していきます。

普通の観光では物足りないディープな観光をされたい方、人間の闇の部分を浮き彫りにする場所で、より深く内省したい方におすすめの記事です。

 

初めてダークツーリズムが趣味という人に会った時、インパクトのあるワード過ぎて忘れられませんでした。

 

国内のダークツーリズム

沖縄県:平和祈念公園

第二次世界大戦時の沖縄戦で亡くなられた方全ての名前が入った墓碑があります。

当時の写真や遺品などが展示されている資料館もあるため、当時の様子をうかがい知ることが可能です。

亡くなられた何百人もの名前が記された墓碑が一面に並んでいます。

 

 

広島県・長崎県 原爆ミュージアム

https://www.hiroshima-kankou.com/world-heritage/world-heritage/dome
長崎原爆資料館・長崎市平和会館 – 長崎市への原子爆弾投下に関する資料を取り扱った長崎市立の資料館

原爆の凄惨さを後世に伝えています。

 

長崎県:長崎県・天草の潜伏キリシタン関連施設

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の公式HPです。

世界遺産にも登録された隠れキリシタンの方々にまつわる建物・場所です。

17世紀から19世紀にわたって、2世紀以上のキリスト教禁教政策の中、信仰の火を絶やさずにいた方々の信仰心に想いを馳せることが出来ます。

 

当時の弾圧の様子をよく知るには、遠藤周作の「沈黙」がリアルに描写されていると思ってます。

遠藤周作 『沈黙』 | 新潮社
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の

 

福島県:東京電力廃炉資料館

東京電力廃炉資料館|廃炉資料館|東京電力ホールディングス株式会社
東京電力HD「廃炉資料館」のページ。東京電力ホールディングス株式会社は、東京電力グループの持株会社です。福島第一原子力発電所事故の「責任」を果たし、エネルギー産業の新しい「競争」の時代を勝ち抜いていくために、大きな変革を実行してまいります。

福島の原子力発電事故の事実と、廃炉の状況を知ることが出来ます。

 

 

国外のダークツーリズム

ポーランド:アウシュビッツ収容所

アウシュヴィッツ ツアー | ポーランド 旅行の観光・オプショナルツアー予約 VELTRA(ベルトラ)
20世紀最大の悲劇が起きた地、アウシュヴィッツ。第二次世界大戦時にナチス・ドイツがポーランドに建設したアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所では大量のユダヤ人やポーランド人が収容され、過酷な強制労働や虐殺により110万人以上の人々が命を奪わ...

ナチスの強制収容所で最も大きい施設です。ダークツーリズムの最も象徴的な場所です。

 

余談ですが、収容所の絶望から生還する方法を、精神心理学者のヴィクトールフランクルの「夜と霧」は絶望に包まれた時にぜひ読んでほしい作品です。名著なのでご存知かもしれませんが…。

ウクライナ:チェルノブイリ原発

チェルノブイリ原発 1日見学ツアー<日本語ガイド/昼食付/キエフ発>by H.I.S. | ウクライナ旅行の観光・オプショナルツアー予約 VELTRA(ベルトラ)
1986年4月26日に起きた悲劇の大事故から30年あまり。「死の街」と呼ばれたチェルノブイリ原子力発電所の今を、間近で見学してみましょう。ゴーストタウン化したプリピャチ市や、現在でも人が住み続けるオパーチチ村にも立ち寄ります。

 

1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故。20世紀最悪の原発事故を引き起こした場所です。

カンボジア:キリング・フィールド

キリング・フィールド(シェムリアップ) (観光情報) (観光情報) | カンボジア観光 VELTRA(ベルトラ)
キリング・フィールドとは、ポルポト派政権下のカンボジアで、大量虐殺が行われた刑場跡の俗称です。当時の秘密警察は、知識人・伝統文化継承者・教師・宗教関係者などを反革命的な者とみなして次々と殺害しました。カンボジア国内ではこうしたキリング・フィ...

1975年から4年間、カンボジアのポルポト派政権によって起こされた大量虐殺の行われたところです。

知識人を一掃するため、まず広場に全員集めて外国語で話しかけ、応答した人は連れていかれるという処罰をしたと言われています。

 

まとめ

 

凄惨な過去を振り返ると今がどれだけ平和かわかります。

皆が楽しく暮らせるようになりますように。

 

調べていたら、世界中のダークツーリズムの場所を取材したドキュメンタリーがネットフリックスにありましたので、ご興味がある方はぜひ。日本の原発も取材されていました。

世界の"現実"旅行 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
核爆弾投下により出来上がった湖や呪われた樹海など、ジャーナリストのデヴィッド・ファリアーが世界各地の一風変わった"不気味な"観光地をめぐるシリーズ。

 

 

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