ダークツーリズムとは災害被災地や、戦争跡地等、人間の負の遺産を対象にした観光のことです。
定型的な観光とは少し違い、負の側面からその地域の歴史に向き合うため、深く考えさせられることが特徴です。
本記事では、管理人が行ってみたところと、今後行ってみたいところを順に紹介していきます。
普通の観光では物足りないディープな観光をされたい方、人間の闇の部分を浮き彫りにする場所で、より深く内省したい方におすすめの記事です。

初めてダークツーリズムが趣味という人に会った時、インパクトのあるワード過ぎて忘れられませんでした。
国内のダークツーリズム
沖縄県:平和祈念公園
第二次世界大戦時の沖縄戦で亡くなられた方全ての名前が入った墓碑があります。
当時の写真や遺品などが展示されている資料館もあるため、当時の様子をうかがい知ることが可能です。
亡くなられた何百人もの名前が記された墓碑が一面に並んでいます。
広島県・長崎県 原爆ミュージアム

原爆の凄惨さを後世に伝えています。
長崎県:長崎県・天草の潜伏キリシタン関連施設

世界遺産にも登録された隠れキリシタンの方々にまつわる建物・場所です。
17世紀から19世紀にわたって、2世紀以上のキリスト教禁教政策の中、信仰の火を絶やさずにいた方々の信仰心に想いを馳せることが出来ます。
当時の弾圧の様子をよく知るには、遠藤周作の「沈黙」がリアルに描写されていると思ってます。

福島県:東京電力廃炉資料館
福島の原子力発電事故の事実と、廃炉の状況を知ることが出来ます。
国外のダークツーリズム
ポーランド:アウシュビッツ収容所

ナチスの強制収容所で最も大きい施設です。ダークツーリズムの最も象徴的な場所です。
余談ですが、収容所の絶望から生還する方法を、精神心理学者のヴィクトールフランクルの「夜と霧」は絶望に包まれた時にぜひ読んでほしい作品です。名著なのでご存知かもしれませんが…。
ウクライナ:チェルノブイリ原発

1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故。20世紀最悪の原発事故を引き起こした場所です。
カンボジア:キリング・フィールド

1975年から4年間、カンボジアのポルポト派政権によって起こされた大量虐殺の行われたところです。
知識人を一掃するため、まず広場に全員集めて外国語で話しかけ、応答した人は連れていかれるという処罰をしたと言われています。
まとめ
凄惨な過去を振り返ると今がどれだけ平和かわかります。
皆が楽しく暮らせるようになりますように。
調べていたら、世界中のダークツーリズムの場所を取材したドキュメンタリーがネットフリックスにありましたので、ご興味がある方はぜひ。日本の原発も取材されていました。

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